2050年にプラスチックが魚の量を超えます

まずは使い捨てプラスチックを減らすことがカギ

潰れたペットボトル

海洋プラスチックごみの問題は、世界的に超緊急の課題です。

解決索を急いで見つけないとまずい状態にあります。誰かが捨てたごみが、汚染物質まみれになって、あなたが食べているかも知れません。

うかうかなどしていたら、海のプラスチックごみが魚の量を超えてしまいます。

人は、生活の水準が高くなるにつれ、一般的にモノを使い捨てる傾向にあります。私たちの周りには、1度しか使わない「使い捨てプラスチック」製品があふれています(UNEP & GRID-Arendal 2016)。

「より軽いものをより便利に」といった社会のニーズを受けて、使い捨てプラスチック製品はじゃんじゃん作られています。しかし、それがごみになった時のことまでは考えられていません。

ペットボトルとリサイクルボックス

ほとんどリサイクルされていません

消費者は、捨てられたごみの行方のことまで考えませんから、当然、ごみのライフサイクルについて考えることもありません。

プラスチックは、リサイクルできます。

しかし、ほとんど世の中に出回っているプラスチック製品の価格には、捨てられてからリサイクルするまでの費用は含まれていません。

そのため、捨てられたプラスチックをリサイクルする費用は行政が負担しています(Newman et al. 2015)。 リサイクルというのは金のかかる作業です。

当然税金の一部だけで、大量のプラスチックごみをリサイクルできるわけがなく、代わりに安価なプラスチックを大量に生産して捨てることを許してしまいました。

今のところ、プラスチックごみを分別回収してリサイクルしている率は、世界全体でみると製造されたプラスチックの9%に満たないのです(Geyer et al. 2017)。

プラスチックを抹消するべきか

しかし、急増するプラスチックごみが環境中に漏れ出すのを止めるためには、プラスチックの大量生産と大量消費の癖をなんとか変えないといけません(UNEP & GRID-Arendal 2016)。

これは結構やっかいな問題です。

いくらプラスチックごみが海の環境によろしくないからといって、今すぐにプラスチックの利用を止めるなんて不可能だからです。

それにプラスチックは、エネルギー産業や医療産業にとって欠かせない素材です。

プラスチックには我々の生活を支えるためのいろいろな価値と機能があります。

だから、すべてのプラスチックを完全に末梢するのをゴールにするのではなく、もっと効果的にプラスチックを使い、なるべく環境に負荷をかけないように、海に漏れ出さないように管理していくことが大事になります(UNEP & GRID-Arendal 2016)。

使い捨てプラスチックを減らす

まずは海洋プラスチックごみの大部分(6割以上)を占める「使い捨てプラスチック」の消費を減らし、それが海洋環境に届いてしまうことを防ぐことです。

さらにプラスチックごみを効果的にリサイクルするために、社会の取り組みを大幅に変更する必要があるでしょう。

政策、経済、教育を通して、プラスチックの生産と消費を長期的にコントロールしていく必要があります。 当然、プラスチックの製造販売で儲けている会社は猛反発するでしょう。

しかし彼らも変わらないといけないときが来ています。

プラスチックの製造販売を手がける業界は、時代を先読みして、海で分解できるプラスチックの研究や代替案を示していくべきです(UNEP & GRID-Arendal 2016)。

まず私たち個人で出来ることは、使い捨てプラスチックの消費を減らすことです。

マイ袋を持っていきレジ袋は断る。マイボトルを持ち歩いてペットボトルは買わない。プラスチックのストローは使わない。

できることはたくさんあります。