2050年にプラスチックが魚の量を超えます

プラスチックで苦しむ幼いウミガメたち

赤ちゃんカメ

海に漂う小さなプラスチック片によって、幼いアカウミガメが死に至っているという新たな調査結果が報告されています(White et al. 2018)。

ジョージア大学・新材料研究所のWhite氏らは、フロリダ州ジュノービーチのアカウミガメ海洋生物センターと協力し、生後数日から数ヶ月で死亡した52匹のアカウミガメの消化管を調査。

48匹からプラスチックが検出されました。

2015年7月から2016年11月の間、研究チームのメンバーでジュノービーチセンターの獣医師であるManire氏らは、97匹の若いウミガメを保護。

通常ウミガメたちは沖に出ていきますが、その2〜6ヶ月後に起きた嵐や高波で岸に戻され立ち往生していたのです。 その時のウミガメの体重はわずか150〜170gほど。しかもそのほとんどがアカウミガメでした。

保護したウミガメは感染や脱水症状、またプラスチックによる閉塞が疑われるカメも見られ、治療が行われました。

回復した45匹を海に戻し、死亡した残りの52匹を解剖したところ、48匹の消化管からプラスチックが見つかりました。 幼いアカウミガメの腸は狭く曲がりくねっています。

1mm以下のプラスチック片でもその腸内で詰まり、食べ物の通りを妨げていました。

プラスチックはカメの体重に対してわずかでしたが、死に至るには十分な量であったと推定されています(White et al. 2018)。 ジュノービーチは世界で最もウミガメの巣が密集する場所のひとつ。

地球上のアカウミガメの20頭に1頭はこの地で生まれます。

研究チームは現在、プラスチックが他の動物に違ったかたちで害を及ぼすかどうか、カメの組織を調査しています。

Manire氏は、化学物質を含んだプラスチックがカメの免疫系を攻撃したり、胃腸管を圧迫して細胞から血液や酸素が奪われることで組織が壊死するのではないかと推測しています(Hakai magazine Dec 2018)。