2050年にプラスチックが魚の量を超えます

まじ?イワシの缶詰からプラスチックの破片がみつかる

アンチョビの缶詰

缶詰に入ったイワシとニシンの肉からプラスチック片が見つかりました。マレーシアの研究チームが発表しました(Karami et al. 2018)。

近頃、私たちが普段で食べているイワシやニシン、タラなどの重要な水産魚の消化管からマイクロプラスチックが相次いで見つかっています(Lusher et al. 2013, Collard et al. 2015Neves et al. 2015, Collard et al. 2017)。

イワシやニシンなどのプランクトン食性の魚は、餌のプランクトンを食べるときにプラスチックも一緒に食べている、あるいはプラスチックを食べたプランクトンを飲み込むことによってプラスチックを誤飲しています。

さらに煮干しやシラスとしてよく食べるカタクチイワシでは、肝臓からもプラスチックが見つかっています(Collard et al. 2017)。

アンチョビの缶詰

Photo: i nao/Flickr (CC BY-ND 2.0)

今回、マレーシアの研究チームは、世界13カ国から集めた20社のイワシとニシンの缶詰にプラスチックが混入していなかどうかを調べました。

13カ国には、カナダ、ドイツ、イラン、日本、ラトビア、マレーシア、モロッコ、ポーランド、ポルトガル、ロシア、スコットランド、タイ、ベトナムが含まれています(Karami et al. 2018)。

調査の結果、缶に入っている汁からは何も見つかりませんでしたが、20社のうち4社の缶詰に入った魚の肉から1〜3個のプラスチック片が見つかりました。

マイクロプラスチックも含まれています。見つかったプラスチックのうち最も多いのがポリプロピレン(PP)とペットボトルに使うポリエチレンテレフタレート(PET)でした(Karami et al. 2018)。

通常、魚の缶詰を作る際は魚のはらわた(消化管)は取り除いているはずです。

しかしプラスチック片が見つかった原因として、はらわたが取り切れていない、あるいはプラスチック粒子が筋肉にまで移行した、などが考えられています。

研究チームによれば、見つかったプラスチック片に鉛や水銀といった金属は見つからなかったため、食べても問題ないだろうと指摘しています(Karami et al. 2018)。

ただし、プラスチックに付着しているかもしれない有機汚染物質については調べられていません。